倉鉢徹のページ: 新書-越境の古代史-
 

2009年02月17日

新書-越境の古代史-

倭の海上民説というのがあったが、それとは異なるもう少し後の時代の地方首長と大王の権力のせめぎ合う倭国の時代の話が「越境の古代史」

飛鳥時代までの東アジアの人のネットワークは、倭において大王の統制の及ばない部分もある形で地方の首長も独自に交易などをしていた。

このように大王の力が全国に及びきっていない時代には、地方首長の身内が首長の代理として伽耶国などに外交官として赴任して現地と倭のどちらに所属するのかあいまいな混血児をあまた生み出した。
「任那日本府とは、倭と伽耶に両属的なあいまいな立場の人々に対する誤った呼称」とか。

飛鳥時代末から日本の各地に大王の統制が広くおよんでからは、留学生などが海外勢力が倭へ影響を及ぼす媒体になった。

権力の推移の影響を受ける形で海洋を挟んだ人のネットワークは変化していった。

■本書は、首長などの権力者がまずあって、そこにネットワークが付随するかのように論旨が展開することに納得できるかどうかだ。
人の交流よりも権力の交流に重きを成した構成。


「越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク」田中史生、ちくま新書
越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク (ちくま新書)
筑摩書房
2009-02

「古代朝鮮と倭族―神話解読と現地踏査」鳥越憲三郎、中公新書
No Image

中央公論社
1992-07

倉鉢徹のページトップ
posted by kurapat at 13:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東アジア史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
フィードメーター - 倉鉢徹のページ
アスピリンぜん息
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。