倉鉢徹のページ: 明代万里の長城は約8,900キロ
 

2009年04月21日

明代万里の長城は約8,900キロ

■細すぎて実は宇宙から見えない万里の長城だが

「万里の長城8851キロ 中国調査、70%が人工壁」

「万里の長城は8851.8キロ=明代築造を測量−中国」

従来説よりも2,000キロばかり長かったとの実測結果が公表された。

まぁ、万里の長城は来村多加史の著書に書かれているように、城壁だけで北方の騎馬民族の侵攻に対応できたわけではない。
烽火台による狼煙連絡と分駐する小拠点で持久する間に、本隊が駐屯地から駆けつける体制が機能して初めて長城線による防衛が成立。

当然、の王朝が衰え、長城システムを維持する経費を賄えなくなると無用の長物化してしまう。
明末には長城線の両端で後金軍が蠢動し明側は両方を一度に対応しきれない状態にまで落ちぶれていた。
高島俊男辺りが書いていたように、李自成軍による内乱で崩壊するか、後金に占領されるかいずれかの時間の問題だったとも言われている。

■世界遺産といいつつ、万里の長城の維持はまともに行われているか、はなはだ怪しい。
明代長城の材料であるレンガを剥がして自宅材料にする大衆が後を絶たず、崩壊している区画もあるとか。


「万里の長城 攻防三千年史」来村多加史、講談社現代新書
万里の長城 攻防三千年史 (講談社現代新書)
講談社
2003-07

「中国の大盗賊・完全版」高島俊男、講談社現代新書
中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)
講談社
2004-10-19

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posted by kurapat at 11:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 東アジア史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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万里の長城は2500キロ以上も長かった
Excerpt: 中国政府が、明代に作られた万里の長城の測量結果を発表したそうです。人工の壁が6260キロ、その他塹壕や自然地形を利用したものが2590キロで、合計は8850キロだったとのこと。 これまでは史料など..
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