倉鉢徹のページ: 新書-遠山金四郎
 

2009年07月22日

新書-遠山金四郎

重蔵始末の近藤重蔵が蝦夷地の任についた際に遠山左衛門景普と同行し記録に残しているらしい。

遠山景普は「遠山の金さん」こと遠山景元の実父。

「遠山金四郎」こと遠山景元の日記などの記録が少なく本にしづらいことを逆手に取ったのが本書「遠山金四郎」だ。

その手法は日記記録の多い父「遠山金四郎景普」と記録の少ない息子「遠山金四郎景元」をまとめて一つの本にすること。

通名「金四郎」の代わりに官位を受け「左衛門」「左衛門尉」と名を改める昇進は親子とも軌を一にしている。

父遠山景普が「学問吟味」の結果を受け、家禄500石の家から役高千石を越える高級官僚の道を開き、その道を息子遠山景元も踏襲することで、町奉行にまで累進。
書かれている分量としては、蝦夷地や長崎など遠国周りの業務関連の記録を多く残した遠山景普が多く、行政官としての遠山景元の業績は断片的なものになっている。
最初は「鳥居は狐」「遠山は狸」として警戒されていたが、水野の改革で罷免され返り咲いたような行為が市井の支持を得、勧善懲悪ものの主人公としてとらえられるようになった。

遠山景元より後の遠山家は明治維新を受け、領地だった千葉県の知行地へ移住帰農。歴史から市井へ埋もれてしまった。
昭和17年に靖国神社へ奉納した鎧と寄付者の名のみを残して。

鬼太郎の水木しげるが表紙を描いた荒俣宏の小説「帝都幻談」に遠山景普を訪問する最上徳内とその異相におどろく幼児期の金四郎という描写がある。

遠山景普を主人公にした小説は「夢暦 長崎奉行」

「遠山景普-Wikipedia」

「大日本近世史料 近藤重蔵蝦夷地関係史料 二 syoho21-pub」


「遠山金四郎」岡崎寛徳、講談社現代新書
遠山金四郎 (講談社現代新書)
講談社
2008-12-17


「帝都幻談〈上〉」荒俣 宏 、文藝春秋 (2007/03)

帝都幻談〈上〉
文藝春秋
2007-03

「夢暦 長崎奉行」市川森一、光文社時代小説文庫
No Image

光文社
2000-01


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posted by kurapat at 10:20| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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