倉鉢徹のページ: 新書-「帝国アメリカ」に近すぎた国々ラテンアメリカと日本
 

2009年08月05日

新書-「帝国アメリカ」に近すぎた国々ラテンアメリカと日本

反米大陸のような主張に現実をこじつける本ではなく、

メキシコと南米諸国の経済状況を個々の国ごとに解説した後、日本と比較する構成の本が《「帝国アメリカ」に近すぎた国々ラテンアメリカと日本》だ。

経済状況は、インフレ対策に米国フリードマン流の新自由主義にもとづいて国営事業を民営化。
インフレが沈静化しても民営化で失業者が増え、社会不安から一部事業を国営化し直すなど揺り戻しの政策へ回帰。

ベネズエラのチャベス大統領やボリビアの大統領の反米姿勢と国有化もこの流れの中で読み解くべきと。

そんな左右の運動状況がラテンアメリカ諸国の経済状況。

ラテンアメリカの状況を列挙した後で、日本がラテンアメリカと似通っている部分と異なる部分を考察した後に、唐突に「日米安保は機能しない」という風に結ぼうとしているのは、唐突な印象。

■ラテンアメリカの農業規模で小農と呼ばれるものでさえも、日本では存在しないような大規模農家であるように農業を巡る事情は日本と異なるとも石井陽一氏は書いている。

一方、他者によるブログ上というかinfoseekニュースコラム「内憂外患」では、
「食料自給・地産地消を輸出する――世界に広がる農産物直売所」
というように、ラテンアメリカのモノカルチャーな農業を抜け出すために日本の農業が参考になるだろうという提言がなされている。

ラテンアメリカと日本の間で相互に参考になる点はあるのかもしれない。


ブログでは、《書評<「帝国アメリカ」に近すぎた国々ラテンアメリカと日本>》がやや辛口の批評。


《「帝国アメリカ」に近すぎた国々ラテンアメリカと日本》石井陽一、桑社新書、扶桑社 (2009/5/29)
「帝国アメリカ」に近すぎた国々ラテンアメリカと日本 (扶桑社新書)石井 陽一
扶桑社
2009-05-29

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posted by kurapat at 11:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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