倉鉢徹のページ: 岩井三四二-信長物は微妙か?
 

2010年01月07日

岩井三四二-信長物は微妙か?


■選択した資料の質の問題か?岩井三四二氏の信長物は微妙な感じがする。

「あるじは信長」のように、信長の「無茶振り」に振り回される名もなき周囲のものの困惑というサラリーマンっぽいネタの短編が受けているようだが、それも話の内容次第。

どの短編集か思い出せないが、「細川家から派遣された鉄砲隊が長篠の合戦に間に合うように急行し、あたふたと合戦入り。鉄砲を撃ち掛けている間に柵を破られて半数が死傷。疲労困憊したまま帰国の途につく」という話の馬防柵やら陣地の描写が適当な気がして仕方ない。

いい加減に柵を張っていただけならば、乗り越えられて、襲われても当然となる。
だが現地の復元によれば、「長篠の馬防柵は実際は柵を張った後ろに堀を穿ち、その土で土塁も形成。土塁に穿った狭間から鉄砲を撃ちかける強固な陣地」であり、織田徳川連合軍の死傷者の大半は柵を張った陣地から離れて布陣した徳川軍将兵に集中した可能性が高い。

細川の鉄砲隊の苦難の元ネタになる資料があるのか、完全なる創作なのか?興味深くはあるが、あくまでも損害を被った鉄砲隊の話は小説と割り切るべきかもしれない。。

■信長が有名すぎて、後代の創作物も資料に紛れ込んで、事実からかけ離れたことになっている可能性は高い。

有名な三段撃ちは幻であり、バラバラに突入してくる武田勢をその正面ごとに担当エリアの防護に徹して鉄砲を撃ち掛けている間に、損害にひるんだ武田勢が壊走。

これを追撃して、武田勢の被害が拡大。というのがもっとも無難な説らしい。


「岩井 三四二」



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posted by kurapat at 23:19| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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