倉鉢徹のページ: 新書-武家の棟梁の条件
 

2010年03月28日

新書-武家の棟梁の条件


「武士から王へ」に至るボトムアップな統治者として成立以前の武士とは

「武家の棟梁の条件」(1994年)は平安期の武士の成立について、

1都の官人出身の者
2土地を奪い合う在地武装領主
の2つの層に分類

2の在地武装領主の弓馬の技能の低さと野蛮性を、秀郷流弓馬の術を取り込むことで、意識向上させる。そのための頼朝の武芸奨励活動。

1は押領など国衙の税を奪う行為に及ぶ在地武装勢力と彼らを掣肘するため中央から送り込まれた軍事貴族が癒着し、在地領主と中央の人脈が成立。
この軍事貴族が秀郷流や源氏平家など鎮守府将軍という武家のトップを平安期に生み出す。
ここから「まつろわぬ者を討つ、征夷大将軍」の常設に至る。

江戸幕府の崩壊も「攘夷」しない征夷大将軍の排除、明治天皇の征夷大将軍化と解釈できる。

「武士は暴力団」説を過激なアジテーションと捉える向きもあるようだが、京の都で鎌倉武士のなした乱暴狼藉や南北朝期の高師直の「武士は奪い取ってナンボのもの」という趣旨の発言を思い起こせばよい。


  • 野口 実
  • 発売日 : 1994/11
  • 出版社/メーカー : 中央公論社
  • おすすめ度 : (4 reviews)
    1「武士罪障論者」と言われても仕方のない内容
    3アウトロー集団としての武家政権!?
    4武家-野蛮から文明へ?
    4武士道は本当に高潔?


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posted by kurapat at 13:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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