倉鉢徹のページ: 日本政府ODAフィリピンへ巡視船供与
 

2012年04月20日

日本政府ODAフィリピンへ巡視船供与


■中共が嫌がることは日本の国益にかなうという原則があるかどうか知らないが、海賊対策でインドネシアへj巡視船供与といったASEAN諸国の海上警察権強化の支援がなされている。そして、いささか旧聞だが、日本政府のODAでフィリピンへも1000トン級巡視船を供与する計画があるらしい。

ブログ記事:「日本、フィリピンに1000トン級巡視艇供与へ」
を見かけて、ニュースを追ってみた。

時事通信:
「比に巡視艇供与を検討=5月にも調査団-政府」
 政府は23日、政府開発援助(ODA)を活用してフィリピンに巡視艇を供与する方向で検討に入った。フィリピンは、南シナ海の南沙諸島の領有権をめぐって中国と対立。フィリピンへの軍事協力を拡大している米国とともに、中国をけん制する狙いがある。
 政府は5月にもフィリピンに調査団を派遣し、同国の沿岸警備当局の巡視艇の運用能力を確認。その後、フィリピンからの正式な要請を踏まえ、供与する巡視艇の種類などを詰める。 
 政府は昨年12月、武器輸出三原則を緩和し、平和貢献が目的であれば装備品の国外移転が可能となった。政府はイエメンからも巡視艇の供与要請を受けているが、同国の治安が不安定なため、情勢を見極めながら慎重に判断する方針だ。(2012/03/23-16:10)

韓国中央日報:
「日本、フィリピンに1000トン級巡視艇供与へ…南中国海領有権紛争に対応」
2012年03月23日09時18分 中央日報/中央日報日本語版]
南中国海(南シナ海)で中国と領有権紛争中のフィリピンに対し、日本が‘武器’に相当する巡視艇を供与することにしたと、日本経済新聞が22日報じた。
報道によると、日本政府は1000トン級の大型巡視艇を含む複数の船舶を年内にフィリピンに供与する方針を決めた。これは南中国海の領有権をめぐって中国と対立しているフィリピンの防衛能力を高めるためだ。米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)各国は海洋安全保障協力で中国を牽制しており、日本もこれを支持している。
フィリピンは日本に対し、1000トン級巡視艇2隻、180トン級小型巡視艇10隻の支援を要請した。日本は政府開発援助(ODA)を活用し、数百億円規模の円借款を供与する予定だ。また約10億円規模の無償資金支援で、フィリピンの沿岸警備隊運用を支援する方針という。
日本は武器の輸出を禁止した「武器輸出3原則」を昨年末に緩和したことで、こうした支援が可能になった。日本はソマリア海賊対策を支援するため、中東のイエメンにも巡視艇の無償供与を検討している。
一方、フィリピンは米国にも国防分野の支援を要請している。フィリピンのアキノ大統領は20日、中国を牽制するために米国との軍事協力を拡大すると明らかにした。アキノ大統領は「フィリピンが国防力を高めるためには米国の支援が必要」とし「フィリピンが要請したF−16戦闘機、巡視艇、防空レーダーなどの支援について、現在、米国が検討している」と述べた。

USFL:
「フィリピンに巡視船 武器輸出緩和で初検討」更新2012年03月23日 10:38米国東部時間
日本政府はフィリピンに対し、政府開発援助(ODA)を利用して巡視船艇を供与する方針を固めた。23日に都内で行われた両政府による次官級戦略対話でこうした考えを伝達した。外務省幹部が明らかにした。
 巡視船艇は装甲を強化しているため「武器」に当たる。昨年12月の武器輸出三原則の緩和で国際貢献を目的とした武器供与は可能になった。外務省によると、供与が決まれば緩和措置後初のケースという。
 南シナ海で領有権をめぐり中国と対立しているフィリピンの沿岸警備隊の能力向上を支援。周辺海域への関与を強める米国とも海上の安全確保で連携し、中国をけん制する。(共同)

かつての米国ブッシュ政権下の「不安定の弧」を受けて麻生政権で語られた「自由と繁栄の弧」に基づく海洋国家による中共包囲網とでもいうべきことのてこ入れというか復活のようだ。これについて民主党の方針が変わったかのごとくに伝える人もいるようだが本当にそうか?
むしろ「政治主導」の名目で置き去りにされた官僚が政治家の文句が出ないところで横断的に中共対抗する包囲網を作り上げる面従腹背ではないのか?
読売新聞:
「戦略的ODA 海上安保で東南アジア支援を(4月6日付・読売社説)」
海上安全保障分野で、東南アジア各国と、実質的かつ戦略的な連携を深める意義は大きい。
 政府が、政府開発援助(ODA)を活用し、フィリピンの沿岸警備隊に巡視船や船舶通信システムを供与する方向で調整している。
 フィリピン側は、巡視船12隻を希望している。日本は円借款を使う予定で、実際の供与は来年度以降になる見通しだ。
 巡視船の供与は、玄葉外相が2月に表明した「戦略的ODA」の一環である。フィリピンの海上保安能力を向上させることは、南シナ海の海賊・テロ対策を強化し、日本の海上交通路(シーレーン)の安全確保にも役立つだろう。
 南シナ海では、中国とフィリピン、ベトナムなどとの間に領有権争いがある。中国は、圧倒的な海軍力を背景に、領土の地図化や巡視活動の常態化を進め、実効支配の強化を目指している。
 東シナ海の海洋権益をめぐり中国と軋轢のある日本にとっても、決して人ごとではない。
 南シナ海の平和と安定は、日本と東南アジアの共通の利益である。積極的に支援すべきだ。
 過去には、武器輸出3原則の例外としてインドネシアに巡視船を供与した例がある。政府が昨年末に3原則を緩和したことで、より円滑な供与が可能になった。
 他の東南アジアや西南アジア各国とも協議し、同様の支援の可能性を探ってはどうか。
 巡視船を供与しても、有効活用されなければ意味がない。モノや資金を与えるハード面に加え、海上保安庁職員の派遣・技術指導などソフト面の支援を充実させることが大切である。
 海保職員の人手が足りないならOBを活用するのも一案だ。
 ODA以外の分野でも、幅広い安全保障協力を追求したい。
 防衛省は今年度から、人道支援・災害救援、海賊対策などの分野で、東南アジアの軍・関係機関の対処能力向上支援を開始する。
 予算は1億6000万円で、2か国程度に自衛官各数人を6〜10か月派遣し、人材育成を支援する。東ティモールでの車両整備やカンボジアでの地雷処理が有力だ。現在の予算規模は大きくないが、中長期的に拡充したい。
 肝心なのは、既に現地で活動している自衛官OBなどの民間活動団体(NGO)や、外務省、海保と緊密に連携し、支援の効果を高めることだ。自衛官らの技術指導に、ODA資金を組み合わせれば、相乗効果が期待できよう。
(2012年4月6日01時15分 読売新聞)

チャイナネット:
「日本の政治、再び「自由と繁栄の弧」に?」2011-01-21 16:58:47

日本人は殴られてへらへらする「阿Q」ではないことを理解できない中共首脳。「世論は国が抑えるべく指導しろ」などと専制国家的主張を事あるごとに会見で発表すつ頓珍漢ぶり。

■米国から独立したのにいつまでたっても一人前の国家になれないフィリピン。海軍も空軍もまともな機材が消えつつあるというどうしようもない構造下で中共の領土侵犯行為に対抗しなくてはならない。

産経:
《「フィリピンの違法行為」 南シナ海でにらみ合い、中国大使館が抗議声明》2012.4.11 19:04 [中国]
《比軍、中国と「近く解決」南シナ海、艦船にらみ合い》2012.4.14 17:16 [中国]

中国国際放送:
「中国外務次官、フィリピン大使館関係者を再度呼び出し」‎2012-04-19 13:16:13
中国外務省の劉為民報道官は18日の定例記者会見で「黄岩島事件発生後、中国は数回にわたりフィリピン側に申し入れを行った」とし、傅瑩外務次官は15日に在中国フィリピン大使館の暫定事務官を緊急に呼び出したのに続き、18日に再度、同暫定事務官を呼び出したことを明らかにしました。
 この中で傅瑩外務次官は「中国はフィリピンの軍艦が黄岩島付近で中国漁船に干渉した事件を非常に重視している。双方の交渉により事態は緩和されている。黄岩島海域の平和と安定を維持するために、フィリピン側が約束を守り、いち早く軍艦を撤退させるよう希望する」と述べました。(ミン・イヒョウ、吉野)

つまりは「サッサと撤収しろ。撤収して空白になったら我々が再進出して占拠する」ってのが本音だろうなぁ。見え透いた嘘ばかりつく自称超大国。国家を名乗る海賊集団とでも言えばいいだろう。人民解放軍自体が中国共産党の軍隊という私兵であって、中華人民共和国国軍」ではない。

かつて90年代初頭、南シナ海で停船を命じ乗り込んでくる正体不明の武装勢力があり、日本船舶から備品を掠め取っていく事態が発生。
海保が捕らえてみれば、密輸を防ぐため正体を隠して臨検していたという中共省政府(地方政府)の小型高速船舶だったというオチ。
国際ルール無視の海賊行為を平気で行うのが中共。外の世界を知らず、内ゲバと内戦だけで歴史を刻んできたのだから。






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