倉鉢徹のページ: 新書-反米大陸-
 

2008年01月02日

新書-反米大陸-

「バナナ共和国」を知らない人々向けに新しい概念であるかのごとくに「中南米は反米だ」と説教する本が「反米大陸」。反米的左翼政権の誕生は最近の出来事ではなく、常に中南米で起きていることだ。

しかし、最終章で「EUがUSAと距離を置き始めているから、日本も見直せ」として結んでいる。
けれども、実際にはEUがUSAと距離を置き始めても、英国はUSAに近い位置を維持している。
故に、中南米が反米化しているからといって、日本も反米化しなくてはならない根拠は何なのか?となる。

■英国は海洋国家であると自覚している。一方、日本はいまだ自覚が足りないものの同様に海洋国家であり、交易路の安全が確保されていなければ、モノ不足にあえぐしかないことは英国と同様だ。

海洋交易の安全を確保するにはUSAよりに国策を維持する海洋国家型地政学を維持し続けなければならない。
南米圏は自身だけで交易をすれば自給できないこともない国の群れであり、日本とは条件が異なる。

このあたりを無視して、古臭い左翼型反米を煽っているようで気持ち悪いのが本書だ。

「反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!」伊藤千尋、集英社新書
反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) (集英社新書 420D)
集英社
2007-12-14

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posted by kurapat at 18:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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