倉鉢徹のページ: 渤海国-東アジア古代王国の使者-
 

2008年05月15日

渤海国-東アジア古代王国の使者-

■昔の文章のリサイクル

講談社学術文庫で、かつての講談社現代新書「渤海国の謎」の増補改訂、文庫化され「渤海国-東アジア古代王国の使者-」として出た。

旧満洲域の領土としての正当化を目的とする中国側の政治的批判に対応した注記を加え、中国側の現在の意図も明らかにするという、微妙な立場に置かれてしまっている本。
文庫化は2004年春だけれど、覚え違いでなければ、この頃から中国では高句麗=非朝鮮民族説・中国領域の地方政権説が主張されており、将来の北朝鮮併合・自治州化を意図しているのではないかと推測する人々も現れている。

■渤海国についてかつて司馬遼太郎は「海を渡って漢詩を交換しあう、雅なだけの交流だった」と語っていたけど、表の文化交流の裏で渤海の毛皮と日本の繊維製品の交換交易が存在したこともこの本は指摘。

しかし現代中国において遣渤海使も遣唐使にカウントする研究者がいる政治的意図が不気味。膨張主義の現れと読み解くこともできる。沖縄で反米を煽る人がいるウラも勘繰ればきりがない。日本から分離・チベット化したりして。

■「満洲」は日本の「文殊菩薩」と同じ固有名詞「満洲菩薩」由来だから、「満洲」を「満州」と表記するのは誤りとのこと。「洲」を「州」と表記すれば、中国の一部が切り取られたように見えてくるが、「洲」なら元々中国の一部であったかどうか?と疑問提示でき易いかも。

「洲」は「中洲」でかな漢字変換できる。

2006.02.12記

「渤海国-東アジア古代王国の使者-」上田雄、講談社学術文庫

渤海国―東アジア古代王国の使者たち (講談社学術文庫)上田 雄
講談社
2004-04


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posted by kurapat at 09:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東アジア史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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